MENU

兵庫県の住宅事情と特徴|家を建てる前に知っておきたい基礎知識

兵庫県

兵庫県で家づくりを考え始めたとき、
まず押さえておきたいのが 「兵庫県ならではの住宅事情」 です。

兵庫県は、

  • 都市部(神戸・阪神間)
  • 郊外・地方(播磨・但馬・淡路など)

が同じ県内に混在しており、
エリアごとに家づくりの前提条件が大きく異なる県 でもあります。

そのため、
全国共通の家づくりノウハウや、他県の成功事例だけを参考にすると、

「想像していた家づくりと違った…」

というミスマッチが起こりやすいのも事実です。

このページでは、兵庫で家を建てる前に知っておきたい基礎知識を、データも交えながら、できるだけわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、
「兵庫で家づくりをするなら、何を基準に判断すべきか」が整理できるようになりますよ。

目次
この記事を書いた人

この記事は兵庫県の注文住宅情報を発信する「ひょうご家づくりガイド」編集部が作成しています。
記事内容は、住宅業界経験者による監修協力のもと作成しています。
監修協力:友弘ヒロキ(一級建築士/一級施工管理技士/建築設備士/宅地建物取引士)

運営者情報はこちら▶

兵庫県の基本情報|家づくり前に知っておきたい県の特徴

兵庫県

多様な顔を持つ「日本の縮図」

兵庫県は、面積8,400.95平方キロメートル、
人口約546万人(2024年現在)を擁する、全国第7位の人口規模を持つ県です。

県庁所在地は神戸市。
県内は 29の市と12の町 から構成されており、
都市部から自然豊かな地域まで、非常に幅広いエリアが存在します。

地理的にも特徴的で、
県のほぼ中央を 日本標準時子午線(東経135度) が通過。
明石市には、その象徴として天文科学館が建てられています。

このように兵庫県は、
都市・郊外・山間部・離島が共存する、まさに 「日本の縮図」 といえる県です。

兵庫県は家づくりが難しい?エリア差が大きい理由

兵庫県は南北に長く、

  • 神戸・阪神間の都市部
  • 播磨エリアの郊外・地方都市
  • 但馬の山間部
  • 淡路島などの離島地域

と、生活環境が大きく異なります。

この多様性は大きな魅力である一方、
家づくりにおいては、

  • 他エリアの成功事例がそのまま通用しない
  • 一律の相場感や「正解」が存在しない

という難しさにもつながります。

さらに、住宅地の平均地価を見ると、

  • 神戸市灘区:約30万円/㎡
  • 明石市:約10万円/㎡
  • 姫路市:約7万円/㎡
  • 丹波市:約1.5万円/㎡

出典:国土交通省 「 『令和5年地価公示』第9表 大阪圏の市の住宅地の平均価格等 

と、同じ兵庫県内でも10倍以上の差があります。

このため、

  • 「大手ハウスメーカーが向いているエリア」
  • 「地元工務店の強みが活きるエリア」

がはっきり分かれるのが、兵庫県の家づくりの特徴です。

兵庫で家を建てる場合、「どのエリアで建てるか」だけで、考えるべきポイントが大きく変わるということを、まず知っておく必要があります。

兵庫県の主要都市と住宅エリアの特徴|神戸・西宮・尼ケ崎・明石・姫路

H1(ページタイトル) 兵庫県で注文住宅・家づくりを考えている方へ 後悔しない住宅会社選びのための情報メディア

兵庫県の中でも、住宅ニーズが特に高い主要都市には、それぞれ異なる住宅事情があります。

人口規模だけでなく、土地条件・価格帯・住まい方の傾向を理解しておくことが、住宅会社選びの失敗を防ぐポイントです。

神戸市|約151万人

都市型×高低差のある土地が多いエリア

神戸市灘区(代表値):約37万3,500円/m²(約123万円/坪)

令和7年地価公示(兵庫県)

県庁所在地であり、国際港湾都市として発展してきた神戸市。
三宮・元町などの都心部から、六甲山系に沿った住宅地まで、エリアごとの差が非常に大きいのが特徴です。

  • 狭小地・変形地・高低差のある土地が多い
  • 都心近郊ではコンパクト住宅が主流
  • 設計力・造成対応力が住宅会社選びのカギ

「価格」よりも「土地をどう活かすか」が問われるエリアであり、兵庫県内でも特に住宅会社の実力差が出やすい地域といえます。

西宮市|約48.3万人

阪神間屈指の人気住宅地・価格帯は高め

西宮市(平均値):約34万7,678円/m²(約115万円/坪)

令和7年地価公示(兵庫県)

教育環境と生活利便性の高さから、常に高い人気を誇る西宮市。
阪急・JR沿線を中心に住宅需要が集中しています。

  • 土地価格は県内でも高水準
  • 住宅会社の提案力が満足度を左右
  • 予算管理を誤ると後悔につながりやすい

「どこに・どんな家を建てるか」よりも「どこで妥協するか」を先に決めることが重要なエリアです。

尼崎市|約45.4万人

大阪アクセス重視のベッドタウン

尼崎市(平均値):約19万3,800円/m²(約78万円/坪)

令和7年地価公示(兵庫県)

大阪市へのアクセスの良さから、共働き世帯を中心に根強い需要があります。
再開発が進むエリアと、昔ながらの下町エリアが混在している点も特徴です。

  • 通勤利便性を重視する人に人気
  • エリアごとの住環境差が大きい
  • 周辺環境の見極めが重要

土地条件だけでなく、「街の雰囲気」まで含めた比較が欠かせません。

明石市|約30.6万人

子育て支援が強く、近年人気急上昇

明石市の(平均値):約111,894円/㎡(約37万円/坪)

令和7年地価公示(兵庫県)

行政サービスの充実度から、全国的にも注目されている明石市。
子育て世帯の流入が続いています。

  • 医療費・保育料など子育て支援が充実
  • 駅徒歩圏の住宅地が多い
  • 土地価格と利便性のバランスが良い

「コスパ重視で子育てしやすい家づくり」を考える人に向いたエリアです。

姫路市|約53万人

土地の選択肢が多く、注文住宅向き

姫路市(平均値):約97,144円/m²(約32万円/坪)

令和7年地価公示(兵庫県)

播磨エリアの中核都市で、市街地と郊外のバランスが良いのが特徴です。

  • 土地価格を抑えやすい
  • 建物に予算を回しやすい
  • 自由度の高い注文住宅が実現しやすい

「広さ」「価格」「暮らしやすさ」のバランスを取りたい人にとって、兵庫県内でも住宅満足度が高くなりやすいエリアといえます。

兵庫県の注文住宅はいくら?費用相場と年収目安

兵庫県で注文住宅を建てる場合、「いくらくらいかかるのか」は多くの方が最初に気になるポイントでしょう。

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、兵庫県で注文住宅を建てた人の平均的な費用は、次のとおりです。

  • 土地をすでに所有している場合
     建物費用のみ:約 3,700万円前後
  • 土地を購入して建てる場合
     総額:約 4,600万円前後
     (建物:約3,050万円+土地:約1,600万円)

全国平均と比べると、兵庫県の注文住宅費用はやや高めの水準にあります。

同じく住宅金融支援機構の調査によると、兵庫県で注文住宅を取得した世帯の傾向は次のとおりです。

  • 土地なし(建物のみ)の場合
     平均年齢:約44歳
     世帯年収:約630万円前後
  • 土地込みで建てる場合
     平均年齢:約38歳
     世帯年収:約630万円前後

これは全国平均と比べても大きな差はなく、「特別に高収入でないと建てられない」というわけではありません。

ただし注意したいのは、この数字はあくまで「県全体の平均」であるという点です。

実際には、

  • 神戸市・阪神間:土地価格が高く、総額が上振れしやすい
  • 播磨・但馬・淡路:土地価格を抑えやすく、建物に予算を回しやすい

など、エリアによる差が非常に大きいのが兵庫県の特徴です。

「平均額=自分たちの予算感」と思い込まず、エリア前提で資金計画を考えることが、後悔しない家づくりにつながります。

兵庫県で多い住宅タイプ|都市部と郊外の違い

装飾

兵庫県の住宅事情を理解するうえで、実際に「どのエリアで・どんな住宅が建てられているのか」を知ることはとても重要です。

兵庫県住宅政策課が公表している「令和6年度 兵庫県新設住宅着工統計」を見ると、エリアごとの家づくりの傾向がはっきりと表れています。

兵庫県全体の着工状況

令和6年度の兵庫県全体の新設住宅着工戸数は、28,664戸

その内訳を見ると、

  • 持家(注文住宅中心):約17,800戸
  • 分譲住宅・貸家:合わせて約10,800戸

となっており、「持家(マイホーム)」の割合が非常に高いのが兵庫県の特徴です。

都市部では「共同住宅・非木造」が多い

マンション

神戸市・尼崎市・西宮市などの都市部では、

  • 共同住宅(マンション・アパート)
  • RC造・SRC造などの非木造住宅

の着工割合が高くなっています。

たとえば神戸市全体では、

  • 共同住宅:約4,600戸以上
  • 非木造住宅が木造を上回る区も多い

という結果になっています。

これは、

  • 土地が限られている
  • 土地価格が高い
  • 高度利用が求められる

といった都市部ならではの事情が背景にあります。

都市部では、

  • 狭小地・変形地への対応力
  • 3階建てや重量鉄骨・RC構造への理解
  • 建築コストと土地価格のバランス

が、家づくりの満足度を大きく左右します。

「どの構造・工法が現実的なのか」を最初から整理しておくことが重要です。

兵庫県の郊外・地方では「木造・一戸建て」が主流

木造建築

一方で、播磨・但馬・淡路などの郊外・地方エリアでは、

  • 一戸建て住宅
  • 木造住宅
  • 在来工法

が圧倒的に多くなっています。

たとえば、

  • 姫路市
  • 明石市
  • 加古川市
  • 三田市

などでは、持家 × 木造 × 一戸建て が住宅着工の中心です。

これは、

  • 土地に余裕がある
  • コストを抑えやすい
  • 注文住宅が建てやすい

といった郊外・地方ならではのメリットを反映しています。

つまり兵庫県では、
「都市部=高度利用・非木造」
「郊外・地方=木造・一戸建て」
 という住まい方の二極化が進んでいるといえます!

兵庫県の空き家率と将来性|家を建てて大丈夫?

実は兵庫県は、住宅が不足している県ではありません。

総務省「令和5年住宅・土地統計調査」によると、

  • 2018年:268万戸
  • 2023年:280万戸

この5年間で 約4.3%増加 しています。
これは全国平均(約4.2%増)とほぼ同じペースです。

さらに、兵庫県の空き家率は 約13.8%
全国平均と同水準で、

  • 7〜8軒に1軒は空き家
  • 今後、住む人がいない可能性のある住宅が増えている

という状況です。

「とりあえず建てれば大丈夫」という時代ではなくなっている、ということを意味していますね。

出典:総務省統計局『令和5年住宅・土地統計調査結果(速報)

兵庫県で家を建てるときに失敗しない3つのポイント

装飾

➀立地の価値を冷静に見極める

空き家が増えている背景には、その住宅が「将来も選ばれやすいか」という視点が含まれています。

価格や広さだけでなく、

  • 将来も人が住み続けるエリアか
  • 生活利便性が維持されそうか

という視点が欠かせません。

特に郊外では、「今は便利」でも将来は不便になるケースもあります。

②10年後・20年後の暮らしを想像する

  • 子育て世代のニーズ
  • 通勤・通学の利便性
  • 医療・介護環境

兵庫県はライフステージによる影響を受けやすい県です。

「今の暮らし」だけで決めないことが、後悔しない家づくりにつながります。

③ハウスメーカー・工務店の「提案力」を重視する

兵庫県のようにエリア差が大きい地域では、

  • 土地の特性を理解した提案
  • 将来の生活まで考えた設計
  • 性能・保証まで含めた説明力

がある住宅会社かどうかが重要です。

単純に「安い」「大手のブランドだから安心」だけでは判断できない時代になっています。

まとめ|兵庫で家づくりを成功させるために

兵庫県は、

  • 都市の利便性
  • 豊かな自然
  • 子育て支援が充実したエリア

が共存する、魅力の多い県です。

その一方で、エリア差が大きいからこそ、判断を間違えると後悔もしやすい

だからこそ、

  • エリアの特性を知る
  • データを踏まえて考える
  • 自分たちの暮らしに合った選択をする

この「下準備」が、家づくりの満足度を大きく左右します。

目次